『戦争文化論』が出だし好調!

月も変わってさあ仕事だーって、そうなりづらいのがこの残暑。
でも待ってくれないのが刊行計画さ。

さて、上下巻そろったマーチン・ファン・クレフェルト『戦争文化論』(石津朋之監訳)。
おかげさまで出だしは上々のよう。戦争に対するひとつのアプローチの仕方を教えてくれる。
「憎悪しながらも魅了されている」という背反する心情を、歴史を掘り起こしながら説明していくのだ。
ときにはあえて挑発的に。
「戦争反対」をいくら訴えても、それが多数市民による運動になったことはない。
「戦争をした」という理由で引きずり下ろされた国家指導者はいない。
と、さまざまに切り込んでいる。


いろいろ考えさせられる作品と思っているよ。

戦争文化論 上

戦争文化論 上

戦争文化論 下

戦争文化論 下


いまはいろんなのが錯綜気味で、頭の中もやや散らかり気味。

北國浩二さんの超期待の新刊『サニーサイド・スーサイド』
本格ミステリ作家クラブ編の10周年公式記念本『ミステリ作家が 自分でガイド』
アントニイ・バークリー『パニック・パーティ』

といったところを作業中ですね。これがひと段落したら「島田荘司選 第3回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」が決まる時期かしら。あ、『2011本格ミステリ・ベスト10』も始まるね。