北國浩二『サニーサイド・スーサイド』

東京はもうだいぶ人が少ないです。朝の電車も座れちゃったり。
印刷屋さんも夏休みで電話もほとんどなく、静かで人の少なめな事務所で落ち着いて働くオレ。
これでドリンクバーがあったら最高なんだが。

さて、北國浩二さん。来月には新刊が出ます。

『サニーサイド・スーサイド』

この作品はミステリーとしても少し特殊な位置に当たりそうで、読者によって評価が割れるかも知れません。
でも個人的にはすごい問題作になるのでは……とドキドキしてますんですけど。

それぞれに悩みや屈託を抱える高校生たちが主人公です。よい成績を維持しなくてはならないプレッシャーや恋愛、友人関係など、どこにでもありそうな問題を抱えている彼らが、ちょっとしたはずみや偶然からひび割れていき、壊れていってしまいそうになる。それを学校のカウンセラーが聞き取りながら解決を探っていくわけですが、その中の誰かが「自殺する」ことを知ってしまいます。
いったいこのなかの誰が自殺してしまうのか、どうして自殺を選ぼうとするのか。
そしてどんな結末を迎えるのか。

ああっ、なんか書いててもどかしい。あれやこれについてはここで書くわけにいかないしさ。
察しておくれよと言うしかないす。

それから、貫井徳郎さんや湊かなえさんの作品が好きな人にはとくにオススメかも。
って先の「評価が割れる」的な発言と違うじゃんて自分からツッコミを入れておきますが、
例えば貫井さんの『○○』と湊さんの『○○』みたいな感じだから。

『慟哭』と『告白』かよーって、別に2文字とは限らないです。
○をいくつも書くのめんどくさいから。


そういうわけで、人口密度の低い新宿からでした。