「本の雑誌」で『ベヴァリー・クラブ』紹介されてます

やっと、やーっと、なんとか今年度ぶんの作業を終えた。
以前にも同じようなことしたことあるんだけど、体力の落ちを実感。しょーがないじゃん。

そんなわけでもないけど、「本の雑誌」4月号に
ピーター・アントニイ『ベヴァリー・クラブ』(横山啓明訳)が紹介されましたよ。
評者は三橋曉さん。

多重解決の面白さもあるが、思い切った着想の破壊力がなんとも愉快な作品だ。

ありがとうございます。イギリスの本格ミステリらしい雰囲気自体が○○になっていて、
このオフビートな運びもまた、そうしたものに寄与していたのかと思うと、なんだかにやにやが止まらない。
いまやシャーロック・ホームズまでスリル&スピードになっちゃったけど、こういう作品をゆっくり読むのもこたえられない。

んでね、『ベヴァリー・クラブ』面白かったよーと思ったあなたに紹介したいのが、
マイケル・イネス『霧と雪』(白須清美訳)

霧と雪 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

霧と雪 (ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ)

これも、なんというか、ひねくれた、アニメでいえば家庭教師ヒットマンのようなあの人が、
事件に「お呼ばれ」して、あれやこれやとさまざまな「真相」をご開陳。んで最後にほんとうの真相が明らかになるんだけど……。
それから何人かの評論家が書いていたけど「初めてのイネスはこれがいい」。ぼくもそう思う。