『新・垂里冴子のお見合いと推理』と『まっすぐ進め』

山口雅也さんの新刊『新・垂里冴子のお見合いと推理』

新・垂里冴子のお見合いと推理

新・垂里冴子のお見合いと推理

それから石持浅海さんの新刊『まっすぐ進め』

まっすぐ進め

まっすぐ進め

をいただきました。ありがとうございます。
垂里冴子シリーズはほんとうにひっさいぶり。前巻の『続・垂里冴子のお見合いと推理』が2000年だから9年かぁ。その前、最初の『垂里冴子のお見合いと推理』が1996年で、そういえばその頃、山口さんの監修で『ニューウェイブ・ミステリ読本』を作ってたんだなあ。って感慨深い。なんて長い婚活。でもいいんです。「眼鏡っ子五割増」だし(意味不明)。
石持さんはほんとにコンスタント。どれを読んでも心をくすぐる仕掛けが張り巡らせてあって楽しいですよ。帯に「幸せを信じる男女に降りかかる、残酷な真実」とあって、なんか、抱えきれないものを無理に抱え込んで、捨てるに捨てられず、でもだんだんその重みに耐えかね……的な方向が浮かんで、「肩の荷、おろしちゃいなよー」とか友だちに言われて、「う……ん、そ、そうだよね」と曖昧に頷きつつも心の中で「おろせるものならとっくにおろしてるよー」と叫ぶ二十代後半女子の姿を思い浮かべ、……るよね。楽しみ楽しみ。