『纏足の歴史』を文春で酒井順子さんが書評

今週号の週刊文春の読書欄「私の読書日記」でエッセイストの酒井順子さんが
『纏足の歴史』をとりあげてくれた。

中国女性が纏足から解放されて本当に良かったと思うが、しかしそれがグロテスクであればあるほど、纏足を愛した男性達の気持ちもまた強烈だったのであろう。

これはおそらく口絵に使用した写真とかを見ての感想だと思う。たとえば

ちなみにこの写真、右足には小さな靴、左足はそれを脱いだ素足ね。

三寸金連(纏足の呼称)の足の形状は、ハイヒールをはいた足にそっくりなのだった。

と酒井さんも触れられている。ちなみに素足の右足の踵の部分の右側、豆みたいのがいくつか見えるけど、
これは折り畳まれた、文字通り折って畳まれた足の指。固まっている。


けっこうこの本は誰が読んでも衝撃を受けると思う。編集した僕がまず衝撃を受けたし。「そこもかー」と力なくツッコミをいれてみたりとか。

女性の脚を愛でる気持ちはわからなくもない。が、数多くいたとされる「マニア」の存在には驚くばかりだった。

図説 纏足の歴史

図説 纏足の歴史