校正の意思疎通って

通常の編集作業では、ゲラ(プリント)に赤字を入れて、「ここをこう修正してください」と印刷屋さんに伝えるわけで、それを正確かつ効率的にやり取りするために様々な校正記号などの約束事がある。
「この字をゴシック体にしてくださいな」というときには該当部分をくくって「ゴチ」とか「ゴシ」とか入れることが多い。
でね、欧文とかだとイタリックという書体があって、日本語だと「斜体」というナナメ字にあたるんだけど、欧文の書籍タイトルなんかはイタリックにすることが多いの。


で、こないだあるゲラを読んでいて、欧文タイトルの部分をイタリックに直そうと思って、その部分を赤く丸く囲み、矢印を入れて「イタ」を指定をしましたよ。
それから数日して修正済みのゲラが出てきて、赤字がちゃんと修正されているかをチェックしたわけさ。
そしたらね、欧文タイトルのところが、


“イヌ”



これからはもっとたくさんの人に分かってもらえる字を書こうと反省しました。