年明け最初は鳥飼否宇『官能的 四つの狂気』

原書房はいちおう本日が仕事納めなんだけど、いつものように雑煮を食べつつちびちびとアルコールを補給しながらずるずる働いていようと思うよ。べつにどこも行かないしね。
年明けの一発目はミステリー・リーグから

鳥飼否宇『官能的 四つの狂気』

もうだいたい編集作業は終わっててあとは表紙とかのあがりを年明けに見るくらい。
これはね、すごいよ。


「ついにやってしまった……」
変態する数学者、暴走する助手──
最凶のバカミスコンビ、降臨!

不可解な事件に数学的思考から
「至高の解答」を導き出した
──はずだったのだが、
「真相」は──言えない。


というような感じの帯文句を予定してて、ほんとはもっとあっちのほうへ行ってそうな感じもするんだけど、「●●だけに●●●」なんて股が裂けても言えないしで。
物語は連作形式になっていて、「夜歩くと……」「孔雀の羽根に……」「囁く影が……」「四つの狂気」というタイトル。
んーそうなんですね、ディクスン・カーのタイトルのもじり。
主人公は『本格的』でも登場した変態数学者の増田助教授。今回は増田研究室の助手(これがまた弾けんばかりの暴走ぶりが小気味いい女王様気質)、そして研究生待遇のクロちゃん。このクロちゃんのつぶやきキャラも素敵ですよ。辛酸なめ子さんを彷彿とさせますね。
こんな人達には事件が向こうからやってくるというもの。

とまあ、来年はそういうスタートになりますよ。ほかにもいろいろ仕込んでます。
それからそろそろ読書録も再開しますし、

ともあれ来年もみなさまよろしくお願い申し上げます。