森、またもや消失!

もしかして、景気が良くなるというのはこういうことなのか。
ぼくがひそかに「カブ森」と呼んで重宝していた自宅からわずか10分のカブトムシの宝庫がついに更地になってしまったよ。
そこを見つけたのは2年前かな。自宅近辺で子供連れでも安心なクヌギの森林を探していたんだけど、
そこは近くに民家やマンションもあってわりと明るくて風通しも良さそうで、ちょびっと樹液を出しているクヌギもあって、
「お、ここはけっこういけるかも」くらいには思った。んでその日の夜、まずはオレ先遣隊。カメラと懐中電灯を持って行ってみたのよ。
そしたらおいっ! 樹液にカブトムシやらコクワが群がってるじゃありませんか。その数十数匹。後にも先にもこんなにたくさんのクワカブを一度に見たことはないさ。その年はそこから元気の良さそうなカブを2ペア採って飼った。
その翌年(去年)も勢いは変わらない。今度は別のクヌギがじゃあじゃあ樹液を出していて、夜になると群がる群がる(ちなみに昼はスズメバチが群がってるから近寄れないの)。それを見るのが楽しみで、定期的に見に行っていた。
で、今年。6月くらいに「今年はどうかなぁ」と行っていたら、樹液クヌギは健在で早々とカブとコクワがちゅうちゅう吸ってたんだけど、なぜか広場に一枚の看板が。
「ここは地主の好意で流山市が借りて森林憩いの場にしてたんだけど、もう返すことになったんで」
というような内容のお知らせが打ち付けられていた。こりゃーたいへんだ。このカブ森も今シーズン限りだと思っていたらつい昨日だよ。
立ち入り禁止の柵が渡されでっかい重機が入り、クヌギとかコナラとかが根こそぎ伐採されてすっかり土の更地に。昼間はクワカブたちはけっこう土の中で寝てるからそいつらはみんな☆になっちゃったね。タマゴとかもあったかもしれない。先週の成田に引き続いてまた更地。呪われとる。

もちろんしょうがないっちゃあしょうがない。順序の問題で自分の家だってそのまえは林みたいなもんだったし。誰を責めるわけにもいかないけどね。
でもなんだかものすごくむなしくはある。