『収穫祭』と『密室キングダム』

西澤保彦さんの『収穫祭』と柄刀一さんの『密室キングダム』をいただく。
いつもありがとうございます。偶然に同じ日に届いたんだけど、どちらもがっつりな束で驚いた。
ちなみに『収穫祭』が2段組600ページ、『密室キングダム』が1段組900ページ!

収穫祭

収穫祭

密室キングダム

密室キングダム

両作ともに「新本格20周年」を飾るにふさわしい「熱」が感じられて、とてもうれしい。
というわけで昨日から『収穫祭』を読み始めた。嵐の中、集落を皆殺しにしてゆく殺人鬼、なぜか生き残った中学生たち、それから10年が経って……。まだ、というあたりなんだけど、これからどんだけ広がっていくのか、驚かせてくれるのか楽しみだよん。

んで、順序が逆になっちゃったけど、鳥飼否宇さん『異界』読了。きっちりきましたね。しかも「あんなお方」まで登場させてしまうのですね。
那智の村で起こった不可解な連続殺人事件は狼憑きの仕業なのか、それとも山の民「サンカ」なのか。という物語なんだけど、やっぱり南方熊楠が良いお味を出している。弟子との掛け合いがほどよくユーモラスで、でも気をつけていないとちょっとしたひと言に大きな意味が隠されていたりする。
なんかこれはシリーズで読みたい感じもしたよ。「南方熊楠事件帖」といったような。

それからついに我が家でカブトムシが孵化しましたよ。去年の夏にちっちゃな卵だったのを隔離して土をせっせと取り替えて水気を切らさないように様子を見て。
一昨日の夜中、なんか軒先でぶんぶん音がするなあと思って覗いたら、いきなり元気に飛び回ってた。オスが2匹。それからまだハネが黄色いのが1匹。立派に角はあるし元気だし、なんかとても嬉しくなった。なんとか無事に育て上げることができたという達成感。最高! これはビール2缶ぶんに相当すると思い、さっそく祝杯をあげる。自分に(笑)。
さらに家からほんの100メートルくらいの小川のところにぽつんと立ってるヤナギがわんさかクワガタがいることを発見。ほとんどがコクワガタだけどノコもちらほら。夏になってヤナギから樹液がじわじわ出てきたのに誘われたのかな。こんなど近所でみられるなんて、なんていいところなんだここは。ていうかなんて田舎なの(笑)。