シリーズ「絵解き世界史」完結!

1年かけて全5巻、「絵解き世界史」がばたばたしつつも予定通りに完結。ご苦労様でしたオレ(笑)。

タイトルを見てもわかるように「世界史」とはいいつつ、通史とかじゃない。英雄史観とまではいかないけれども、時代を創った(あるいは壊した)破天荒な人々にスポットをあてつつ、歴史の大波をわかりやすく見せていこうというもの。

神々と人がともになって争ったトロイア戦争、そしてこれを危なっかしいほどの情熱と名誉欲とやまっけで証明しようとしたシュリーマン
二十代の若さでギリシア地方からアシア、インドまでを平定したアレクサンドロス大王
トロイア戦争で生き延びた一族によるローマの創成伝説と、ユリウス・カエサルの決断と冷酷がその後の帝政ローマ
そのローマ帝国の崩壊とともにブリタニア(イギリス)で起こった争奪戦とともに生まれたアーサー王と騎士団。
その騎士団とキリスト教軍が東ローマ帝国イスラム王朝から守ろうと派遣されたはずの十字軍という熱狂。

こうしてみるとそれぞれ別の事象にいながらさまざまな線が結びついて、小説でいえば伏線ともなって綾織られていくようなかんじになる。
教科書的なとらえ方ではもちろんないけれど、こういう読み方もなかなかじわりと来るものがあったと思う。
いやー、勉強になった。

今年はこの流れで1冊、「そのとき世界史が動いた! 50の戦い」といったようなテーマでやる予定。